公開日 2020年12月07日
研究・学術情報機構総合科学研究支援センター遺伝子機能解析部門の中川強教授らが2007年に公表した論文Development of series of gateway binary vectors, pGWBs, for realizing efficient construction of fusion genes for plant transformationの被引用回数が1,000を超えました。同論文は様々な遺伝子構築を容易に実現できる植物形質転換ベクターシリーズpGWBの開発について報告したもので、2008年度(第16回)生物工学論文賞を受賞しました。
発表から今日に到るまで、島根大学で開発されたpGWBは国内外の多くの植物研究者に利用されてきました。pGWBの普及に伴い論文も継続的に引用され、2020年10月30日に被引用回数1,000に達しました。遺伝子解析の重要なツールとして、今後も植物研究の発展に貢献していくことが期待されます。
(著者)Tsuyoshi Nakagawa, Takayuki Kurose, Takeshi Hino, Katsunori Tanaka, Makoto Kawamukai, Yasuo Niwa, Kiminori Toyooka, Ken Matsuoka, Tetsuro Jinbo, Tetsuya Kimura
(論文名)Development of series of gateway binary vectors, pGWBs, for realizing efficient construction of fusion genes for plant transformation.
(掲載雑誌)Journal of Bioscience and Bioengineering 104: 34-41 (2007)
*被引用回数について
研究者の能力を客観的に測る指標として、発表した論文数がありますが、その論文の重要性や影響力を測る上で被引用回数が重要となります。被引用回数が多いほど、他への影響力が大きく、質の高い論文と言えます。